よくある質問
フォーラムに寄せられた質問と回答を整理した FAQ です。参考情報として掲載しており、事務局が確認したものから「確定」に更新します。
国土地理院の数値標高モデル(DEM)を、GeoTIFF や NetCDF などの格子データとして iRIC に取り込めますか?iRICDEM地理情報データインポート国土地理院参考
国土地理院が公開している 5m メッシュおよび 10m メッシュの標高データは、GeoTIFF や NetCDF に変換しなくても iRIC で直接読み込めます。プリプロセッサの地理情報データ(標高)に対して、Web 上の地理情報データを取り込む機能を使うと、国土地理院の DEM をそのままインポートできます。具体的な操作手順は iRIC GUI ユーザーマニュアルの「Web 上の地理情報データの取り込み」の章に記載されています。
写真測量ソフト(SfM)で作成した DEM を xyz 形式で保存して iRIC に読み込もうとするとエラーになります。データサイズに制限がありますか?iRICDEM点群インポートファイル形式参考
データを小さくしてもエラーが出る場合は、サイズ制限ではなく書式の問題である可能性が高いです。以下を確認してください。
- xyz ファイルをテキストエディタで開き、iRIC が受け付ける tpo 形式または txt 形式(x, y, z の 3 列)になっているか確認する。写真測量ソフトの xyz 出力には RGB 値などの余分な列が含まれていることがあり、これが原因で読み込めないことがあります。
- 拡張子を
.txtに変更して読み込んだところ正常にインポートできた例があります。 - 写真測量の点群は計算格子に対して非常に密なので、あらかじめ間引いて 100MB 以下程度にしておくと扱いやすくなります。読み込み時にも間引き設定のダイアログが表示されます。
標高データの形式については iRIC GUI ユーザーマニュアルの「標高データ」「DEM データ」の項を参照してください。
地形データにブレークラインを設定しても、TIN の三角形がブレークラインを跨いでしまい河床高がガタガタになります。避ける方法はありますか?iRICTINブレークライン地形データプリプロセッサ参考
ブレークライン(分割線)を追加・編集した後は、TIN が自動で更新されていない可能性があります。地形データ(点群)を右クリックして「TIN の再生成」を実行するか、「長い辺を持つ三角形を削除」で河道外の点と河道内の点を結ぶ細長い三角形を取り除くと、TIN が更新されてブレークラインに沿った形になると考えられます。それでも改善しない場合は、ブレークラインの端点が点群の点上に正しく置かれているかも確認してください。
ソルバー開発で cg_iric_write_sol_polydata_integer_f / cg_iric_write_sol_polydata_real_f は何のために呼び出すのですか?ポリゴンの出力だけでは不十分ですか?iRICソルバー開発iRIClibポリゴン出力可視化参考
これらの関数は、出力した各ポリゴン・ポリラインに値を持たせるためのものです。可視化ウィンドウでは、ここで与えた値に応じてポリゴンが色分けされます。値を与えなければポリゴンはすべて同じ色(黒など)で表示されるだけで、形状の出力自体には影響しません。色分けが不要なら呼び出さなくても構いません。
cg_iric_write_sol_polydata_real_f: 濃度や温度など実数値を与える場合cg_iric_write_sol_polydata_integer_f: ID のような整数値を与える場合
典型的な呼び出し順序は、cg_iric_write_sol_polydata_groupbegin_f でグループを開始し、ポリゴンごとに cg_iric_write_sol_polydata_polygon_f で形状を出力した直後に real / integer の値を書き、最後に cg_iric_write_sol_polydata_groupend_f で閉じる、という流れです(複数 CGNS を扱う場合は _mul_ 付きの関数を使います)。
河川測量データ(riv ファイル)を CAD 図面から自作するとき、横断面の xy 座標はどこを基準にすればよいですか?iRIC河川測量データriv座標系横断面参考
riv ファイルには 2 種類の座標が含まれるので、それぞれ基準が異なります。
#survey(各横断面の左岸・右岸の平面座標): 平面直角座標系に合わせる場合はその原点が (0,0) になります。特定の座標系に合わせないなら任意の点を (0,0) にして構いません。#x-section(横断データ): 左岸杭からの距離 x と河床高 y の組なので、左岸杭位置の標高 0m が (0,0) になります。
左岸杭の位置が不明で、平面図の中心線と左右岸の XY 座標および横断図がある場合は、横断図の中心線上の点を #x-section の (0, 標高) とし、平面図の中心線 XY 座標を #survey の左岸、右岸の XY 座標を右岸として設定する方法があります。この場合、左岸側の横断は必要な分だけ標高を上乗せする必要があります。なお平面直角座標系は数学座標と異なり北向きが X 方向なので注意してください。詳細は iRIC GUI ユーザーマニュアルの「河川測量データ」の項を参照してください。
自作した riv ファイル(河川測量データ)を開こうとするとエラーが出て読み込めません。iRIC河川測量データriv読み込みエラープロジェクトファイル参考
riv ファイル自体が読み込めない場合、ファイルの 1 行 1 列目に想定外の文字(BOM や全角文字など)が入っていることが多いです。テキストエディタで先頭行を確認し、余分な文字を取り除いてください。
もし開けないのが riv ファイルではなくプロジェクトファイル(.ipro)の場合は、ファイルが壊れている可能性があります。.ipro の拡張子を .zip に変えて解凍し、中のプロジェクトフォルダとして開けるか試してください。開けなければ、プロジェクトを最初から作り直す方が確実です。
計算結果を面塗りコンターとしてシェープファイルに出力しましたが、GIS で開くと単色になります。コンターの色を付けて出力するには?iRICシェープファイルエクスポートコンターGIS参考
iRIC からシェープファイルに出力されるのはポリゴンの形状と属性値であり、iRIC 上の配色そのものは shp ファイルには保存されません。色分けは GIS ソフト側で、ポリゴンの属性値(水深など)に基づく分類表示(段階分け・グラデーション)を設定して行ってください。実際に GIS ソフト上で属性値による色分けを設定することで、iRIC のコンターと同様の表示が得られます。
iRIC で作成した格子を CAD で編集したいのですが、シェープファイルなどに変換できますか?iRIC格子エクスポートCSVCAD参考
iRIC で作成した格子を直接 shp 形式でエクスポートすることはできません。代わりに、格子を CSV 形式でエクスポートすることは可能です(プリプロセッサで格子を選択し、エクスポートから CSV を選びます)。CSV には格子点の I, J 番号と X, Y, Z 座標などが出力されるので、それを CAD や GIS ソフト側で読み込んで変換・編集してください。曲線的な格子(ポアソン方程式で生成した格子など)でも、格子点座標として出力されます。
格子を CSV でエクスポートしたら、列が「I,J,K,X,Y,Z」から「N_Elevation」「C_...」などに変わっていました。各列は何を意味しますか?旧バージョンの CSV が読み込めなくなりました。iRIC格子CSVインポートエクスポート格子属性参考
2020 年 3 月の更新で格子の CSV インポート・エクスポート機能が拡張され、iRIC で生成した格子のすべての属性が CSV に含まれるようになりました。以前は地形高が Z 列に出力されていましたが、新しい形式では N_Elevation 列に出力されます。
N_で始まる列は格子点(ノード)の属性C_で始まる列はセルの属性Elevationやanなどの部分は、各ソルバーが定義する属性の識別子で、使用するソルバーによって列の構成は異なります
識別子と画面上の属性名の対応は、ソルバー定義ファイル(例: C:\Users\(ユーザー名)\iRIC\solvers\nays2dh\definition.xml)の <Item name="..." caption="..."> を見ると分かります(name が識別子、caption が表示名)。日本語表示の属性名は同じフォルダの translation_ja_JP.ts で翻訳されているので、対応を確認するときは一時的に言語設定を英語に切り替えると分かりやすいです。旧形式の CSV を使う場合は、Z 列の値を N_Elevation 列に移すなど新しい列構成に合わせて編集してください。
河道内に DEM データがないのに、格子を作成すると河道内にも標高が設定されています。空白部分の標高はどのように計算されていますか?iRICDEMTINマッピング格子属性参考
DEM などの点群データは、読み込み時に TIN(三角形分割)が作成され、点がない空白地帯もその三角形で補間された値が格子にマッピングされます。そのため河道内にデータがなくても、周囲の点から内挿された標高が設定されます。空白部分を補間させたくない場合は、次の方法があります。
- TIN 作成時に分割線(ブレークライン)機能を使い、河道の縁に沿って三角形を区切る
- 格子属性のマッピング設定を「テンプレートマッピング」に変更する
詳細は iRIC GUI ユーザーマニュアルの「点群データ」および「格子属性のマッピング」の項を参照してください。
Nays2DH で計算を実行すると、最初のステップで「Calculation is failure!」と表示されて計算が止まります。原因は何ですか?iRIC計算の発散タイムステップCFL条件Nays2DH参考
「Calculation is failure」というメッセージは、計算格子の幅と計算タイムステップの組み合わせが不適切で、計算が発散したことを意味します。流れの計算では、格子幅と時間刻みが CFL 条件を満たすように設定する必要があります。計算条件で時間刻み(タイムステップ)を小さくするか、格子幅を大きくして再度実行してください。上流端流量や下流端水位の時系列を与えている場合でも、まずこの条件を見直すのが基本です。CFL 条件の考え方は、iRIC のダウンロードページで配布されている「iRIC ノート」などの資料でも解説されています。
プリプロセッサや 3D の可視化ウィンドウに紫色の横縞が表示され、格子が正しく描画されません。iRIC表示の不具合グラフィックボードプリプロセッサ環境依存参考
この現象は PC の環境依存で、特に Intel の内蔵グラフィックスと NVIDIA などの外部 GPU を両方搭載した PC で報告されています。内蔵グラフィックス(省電力用)で iRIC が動作していると紫色の横縞が出て、操作中に強制終了することもあります。
対処方法としては、Windows のグラフィックス設定(設定 > システム > ディスプレイ > グラフィックスの設定、または GPU のコントロールパネル)で iRIC を「高パフォーマンス」側の GPU(NVIDIA など)で動作するように割り当ててください。この設定で正常に表示されるようになった例があります。それでも解消しない場合は、別の PC で試すことも検討してください。
出典:forum/プリプロセッサー・可視化ウインドウ(3dの表示/forum/プリプロセッサーの画面に紫色の縞々の横線が表/
河川測量データで「左岸延長線追加」を選んでも、マウスクリックで延長線の端点を指定できません。iRIC対応版: iRIC 3.x河川測量データ延長線不具合アップデート参考
これは iRIC 3.0 系の不具合で、バージョン 3.0.19.6346 で修正されています。同様の症状が出る場合は、iRIC を最新版に更新してから再度お試しください。更新後は横断面を右クリックして「左岸延長線追加」を選び、表示されるメッセージに従ってクリックで端点を指定できます。
障害物を設定する方法は、セル属性から選ぶ方法とポリゴンで作成する方法以外にありますか?iRIC障害物セル属性格子属性参考
基本的にはありません。障害物はセルの属性として設定するもので、GUI 上でセルを直接選択して属性を与えるか、ポリゴンを作成してその範囲内のセルに属性を割り当てる、のいずれかで設定します。多数のセルをまとめて設定したい場合はポリゴンでの設定が効率的です。
背景画像(インターネット)で Google の地図は表示されるのに、国土地理院の地理院タイルだけ表示されなくなりました。iRIC背景画像地理院タイルネットワーク表示の不具合参考
Google の地図が表示できているなら、インターネット接続・座標系の設定・タイル表示機能自体には問題がなく、地理院タイルのサーバーとの通信だけが失敗していることになります。まず環境設定の背景画像(インターネット)で、地理院タイルの URL を公式の一覧(例: 標準地図なら https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/std/{z}/{x}/{y}.png)に合わせて設定し直してください。
それでも表示されない場合、利用しているネットワーク側の制限や混雑が原因の可能性があります。同じ PC を別のネットワーク(別の組織のネットワークや自宅など)に接続したところ表示できるようになった例があるため、まず別のネットワークで試してみてください。iRIC の再インストールでは改善しないことが多いです。
iRIC 2.0 に含まれていた Delft3D ソルバーは現在も使えますか?iRICDelft3Dソルバー旧バージョン参考
Delft3D は iRIC 2.0 までサポートされていましたが、その後サポートできる体制がなくなったため、現在の iRIC では提供・サポートされていません。過去バージョンの GUI をインストールしても Delft3D ソルバーは含まれておらず、Nays2DH のように他のソルバーへ統合されてもいません。今後の方針は未定とされているため、現時点では利用できないものとお考えください。
雨量観測所や水位観測所の位置を、プリプロセッサや計算結果の可視化ウィンドウにポイントとして表示できますか?iRIC参照情報シェープファイル可視化インポート参考
できます。手順は次のとおりです。
- 観測所の位置データをポイント形式のシェープファイル(shp)として入手または作成する。必要に応じて、計算に使う座標系と同じ座標系に座標値を変換しておく。
- オブジェクトブラウザの「参照情報」を右クリックし、「インポート」>「点データ」から shp ファイルを読み込む。
現状では点の表示が小さい、ラベル文字が表示されないなど機能が限定的なので、その点は留意してください。
QGIS などの GIS や CAD で作成したメッシュを、格子として iRIC にインポートできますか?iRIC格子インポートGISCSV参考
GIS で作成した格子は、iRIC が読み込めるテキスト形式(CSV)に変換すればインポートできます。CSV の形式は、iRIC UC が配布しているサンプル(grid.csv)を参考に、格子点の I, J 番号と X, Y, Z 座標を並べた形にしてください。読み込み時には座標系が一致しているか注意が必要です。asc 形式の格子データであれば変換せずそのまま読み込める場合もあります。CAD から直接読み込む機能はありませんが、CAD 側で格子点座標を書き出して同じテキスト形式に整形すればインポートできます。
河川横断測量データから「このデータから点群データを生成」を実行すると、測量断面より細かい点群ができます。どのような処理で生成され、点群の密度を変えることはできますか?iRIC点群データ河川横断測量データ背景格子地理情報参考
横断測量データからの点群生成は、横断線をもとに「背景格子」を作成し、各点の標高を線形補間で与える処理です。分割数は「オプション > 設定」の「背景格子」タブで指定できます。
- 横断線方向: 横断線に沿った方向の分割数
- 横断線の間: 隣り合う横断線の間の分割数
これらの値を大きくするほど生成される点群は細かくなります。設定を変更したうえで、オブジェクトブラウザーの「河床高」にある横断測量データを右クリックし、再度「このデータから点群データを生成」を実行してください。
Nays2DHで固定床高さのポリゴンを上流端だけに設定したのに、格子点属性を確認すると格子全体に固定床高さ0mが入っています。なぜですか?iRIC属性マッピング固定床Nays2DH格子属性ポリゴン参考
これは不具合ではなく、属性マッピングの仕様によるものです。ポリゴンなどで値を指定していない領域は「NODATA」にはならず、ソルバー定義ファイルで定義されたデフォルト値が設定されます。Nays2DHの「固定床高さ」のデフォルト値は max(設定されている値の中の最大値)と定義されているため、値0のポリゴンが1つだけある場合、残りの領域にも0が設定されます。
上流端以外を別の値(例: -10)にしたい場合は、次のように設定します。
- 格子全体を覆うポリゴンを作成し、固定床高さに -10 などの値を設定する
- オブジェクトブラウザー上で、上流端の値0のポリゴンが全体ポリゴンより上に並ぶように順序を入れ替える
こうすると上流端のみ0、それ以外が -10 にマッピングされます。なお、固定床高さより低い地形高がある場合の挙動などはソルバー側の実装に依存します。検証した範囲では「一部にでも固定床高さを設定すると固定床高さを明示していない部分には最大値が入る」「地形高が固定床高さより低い部分では固定床高さが地形高になる」という動作が確認されていますが、詳細はNays2DHの仕様として確認してください。
可視化ウィンドウで「動画を出力する」にチェックを入れているのに、スナップショット画像だけ保存されてmp4ファイルが作られません。どうすればよいですか?iRIC動画出力可視化メンテナンス更新参考
iRICのコンポーネントが正しくないバージョンになっている可能性があります。次の手順で最新版に更新してから再度お試しください。
- メニューバーの「オプション > メンテナンス」を開く
- 「コンポーネントの更新」を実行する
- iRICを再起動し、動画出力をやり直す
これで解決する可能性がありますが、必ず直るとは限りません。改善しない場合はiRICのバージョンとOS環境を添えてフォーラムに報告してください。
iRICはWindows 11で動作しますか?iRICインストール動作環境Windows 11参考
Windows 11での利用実績があり、現状では大きな問題は確認されていません。公式に「Windows 11対応」と明記された記述は見当たらないため、業務利用の場合は実際の環境で一度動作確認することをお勧めします。
一定勾配水路の地形高(tpoファイルをインポートしたもの)をオブジェクトブラウザーで表示すると、カラーマップの中間色(緑など)が出ず、2色のグラデーションになります。不具合ですか?iRIC表示カラーマップ地形高オブジェクトブラウザー参考
これはiRICの描画仕様による動作で、不具合ではありません。地形高や格子の値を面塗りで描画する際は次のように色が決まります。
- カラーマップに基づき、値が定義されている点での色を決める
- OpenGLの機能で三角形の集合として面を塗り、三角形の内側の色は頂点の色をR・G・Bそれぞれで線形補間して決める
たとえば四隅だけに値がある地形(0.101と-0.001の2値のみ)では、頂点の色が赤と青になり、その間はカラーマップに関係なくRGBの補間で紫系の色になります。最大値と最小値の間の値を持つ点(たとえば25m・50m・75m地点にも標高を与えたデータ)が含まれていれば、カラーマップどおりの色で表示されます。GPU描画にOpenGLを使うソフトウェアでは一般的な仕様です。iRIC v3・v4のいずれでも同じ挙動です。
図郭ごとのLPデータ(1mメッシュ)を別々の点群データとしてインポートすると、図郭の境界部分に三角形網が作られず隙間ができます。境界にも三角形網を作るにはどうすればよいですか?iRIC点群データマージ三角形網地理情報LPデータ参考
iRICでは読み込んだ点群データごとに三角形網(TIN)が作成されるため、異なる点群データの間には三角形網ができません。複数の点群データを1つにマージすれば、隙間部分にも三角形網が作成されます。
- メニューバーの「地理情報 > 点群データ > マージ…」から実行できます
- 詳細はユーザーズマニュアルの「プリプロセッサー > 地理情報 > 点群データ編集機能」を参照してください
マージせずに複数の点群をそのままマッピングすると、境界部分に不自然な値が入ることがあるため、隣接するデータは事前にマージしておくことをお勧めします。
RRI on iRICのマニュアルで紹介されている「流域データ抽出」サイトにアクセスできなくなりました。閉鎖されたのですか?iRIC対応版: iRIC 3.xRRI on iRIC流域データiRIC-UCサービス参考
流域データ抽出サイトは、iRIC-UC(iRIC ユーザーコミュニティ)メンバー限定のサービスに移行しました。一般公開は終了しています。利用するにはiRIC-UCへの入会が必要で、詳細はiRIC-UCの案内ページを参照してください。なお、マニュアルページから配布されているRRI on iRIC(Rainfall-Runoff-Inundation v1.4.2.3)自体は引き続きiRIC 3.x上で利用できます。
RRI on iRICで、流向データなどの地形データをGeoTIFF形式のまま使って計算格子・格子属性を作成できますか?iRIC対応版: iRIC 3.xRRI on iRICGeoTIFFASCIIインポート参考
RRI on iRICはGeoTIFF形式からの計算格子・格子属性の作成には対応していません。GeoTIFFはあらかじめASCII形式(ESRI ASCII Grid など)に変換してから利用してください。RRI on iRICは土木研究所(ICHARM)が開発したRRIをiRIC上で動作させたものなので、必要なデータ形式の詳細はRRI本体の配布サイトで公開されているマニュアルも参考になります。
iRIC 4をインストールしたらGUIのメニューが英語や日本語ではない言語(アラビア語など)で表示されます。表示言語を切り替えるにはどうすればよいですか?iRIC対応版: iRIC 4.x言語設定インストールオプションGUI参考
iRIC 4ではGUIの表示言語をオプションから変更できます。
- iRICを起動し、スタートページのポップアップを閉じる
- メニューの「オプション(Options)」を開く
- 使用したい言語(English / 日本語 など)を選択する
- 設定を保存する
- iRICを再起動すると言語が切り替わる
メニューが読めない状態でも、オプションメニューの位置は変わらないので、上記の順序で操作すれば切り替えられます。
地理情報として取り込んだ点群データのうち、計算に関係のない部分だけを削除する機能はありますか?iRIC点群データ編集削除地理情報参考
あります。iRICにはインポートした点群データの編集機能があり、選択した点の削除のほか、値の編集や点群同士のマージも行えます。点群データを選択したうえで、削除したい範囲を選択し「選択された点の削除」を実行してください。詳しい操作はユーザーズマニュアルの「プリプロセッサー > 地理情報 > 点群データ編集機能 > 選択された点の削除」を参照してください(v3版・v4版それぞれのマニュアルに記載があります)。
iRIC v4で粗度係数を変更してから「属性のマッピング」を再実行するとアプリが落ちます。対処法はありますか?iRIC対応版: iRIC 4.x属性マッピングクラッシュ更新バグ修正参考
これはiRIC v4のバグとして確認されたもので、iRIC v4.0.0.6903で修正されています。お使いのiRICを最新版に更新したうえで、マッピングが正常に完了するか確認してください。自動更新でうまく更新できない場合は、手動でバージョンアップする方法(公式の解説記事あり)もあります。更新後は同じ操作で問題なくマッピングできることが確認されています。
LPデータ(点群)から河川横断測量データ(rivファイル)を作成する機能はiRICにありますか?また、CERI1DはLPデータのままで計算できますか?iRIC河川測量データrivファイルLPデータCERI1D参考
iRICには点群データなどから河川横断測量データを作成・編集する機能があり、詳細はユーザーズマニュアルの「プリプロセッサー > 地理情報 > 河川測量データ」の項目(v3版・v4版、日本語・英語あり)にまとめられています。
CERI1Dについては、RIVファイル形式に整形された河川横断測量データが必須で、LPデータを直接読み込むことはできません。まずLPデータをRIV形式に変換してから利用してください。変換手順は上記マニュアルの項目を参照してください。
Webからの地理情報インポートでDEM5Aを取り込んだのですが、河道付近しか表示されず、周辺のデータが取り込めません。最新版に更新しても変わりません。どうすればよいですか?iRICDEMWebインポート標高タイル点群データ地理情報参考
iRICのWebからの地理情報インポート機能は、国土地理院の「標高タイル」(DEM5A / DEM5B / DEM10B のテキスト形式)を取得しています。この標高タイルは、基盤地図情報ダウンロードサービスで公開されている数値標高モデルと比べて整備範囲に差があり、地域によっては標高タイル側にデータがない範囲があります。その場合、iRICのインポート機能ではデータを取得できません。
解決策は次の2つです。
- 標高タイルのDEM5Bを併用する(iRIC上で完結): DEM5Aがある範囲はDEM5A、ない範囲はDEM5Bを使います。重複範囲は点群データ編集機能(選択された点の削除)で精度の低い方を削除し、2つの点群は「地理情報 > 点群データ > マージ」で1つに統合してからマッピングしてください。マージしないと境界部分に不自然な値がマッピングされます。
- 基盤地図情報の数値標高モデルをダウンロードして使う: 基盤地図情報ダウンロードサービスから取得したXML形式はそのままでは読み込めないため、基盤地図情報ビューア(XMLを.xyzに変換可能)やQGISなどで、iRICにインポートできる点群形式に変換してからインポートします。
数値標高モデルの提供範囲は国土地理院の地理院地図で確認できます。
「rivファイルCreator」で「実行時エラー'9' インデックスが有効範囲にありません」や「Compile error in hidden module」が出て、rivファイルを作成できません。どうすればよいですか?iRICrivファイル河川横断測量データインポートエラー参考
「実行時エラー'9'」は入力した地形(横断)のCSVファイルに問題がある場合に発生することがあり、CSVの内容(行や列の並び、欠損など)を見直すことで解決した例があります。「Compile error in hidden module」については、rivファイルCreatorが古いExcelマクロのプログラムであるため、お使いのPCやExcelのバージョンとの相性が原因の可能性があります(Windows 64bit + Office 2019 では動作が確認されています)。
rivファイルCreatorを使わない方法として、現在のiRICでは国土交通省の河川横断測量データ(CSV)を「ファイル > インポート > 地理情報」から直接インポートでき、インポートした横断測量データを *.riv 形式でエクスポートすることもできます。複数断面の測量データもこの方法で扱えるため、rivファイルCreatorでエラーが出る場合はこちらの手順をお勧めします。詳細はユーザーズマニュアルの「共通機能 > ファイル > インポート > 地理情報」を参照してください。
出典:forum/rivファイルcreaterのエラーについて-2/forum/rivファイルcreator-can-not-operate/
iRICと一緒にインストールされる「Rivmaker」とは何ですか?どうやって起動し、使い方はどこで確認できますか?iRICRivmakerrivファイル河川横断測量データツール参考
Rivmakerは、iRICで利用できる河川横断測量データ(*.riv)を作成するためのツールです。起動方法は次のとおりです。
- iRICのメニュー「オプション > ツール > Rivmaker」から起動する
- Windowsのスタートメニューに追加されたショートカットから起動する
- インストールフォルダ内の
iRIC_v4\guis\rivmaker\Rivmaker.exeを直接実行する
iRIC v4の環境ではオプションメニューからの起動がうまく動作しない場合が報告されており、その際はスタートメニューかexeの直接実行をお試しください。Rivmaker単体のマニュアルは現時点で公開されていないようですが、ソルバー「Slope Area Computation (SAC)」のチュートリアル1でRivmakerを使う手順が紹介されているので、使い方の参考になります。
地形高のマッピング時に、rivデータ(河川横断測量データ)の中心線をずらすと河道内に「穴」ができ、その下の点群の値がマッピングされてしまいます。対処法はありますか?iRIC対応版: iRIC 4.x属性マッピング河川横断測量データ背景格子バグ修正参考
この現象はマッピング時のバグであることが確認され、iRIC v4.0.0.6911で修正されています。まずiRICを最新版に更新し、同じ条件で穴が開かないことを確認してください。
更新前の暫定対処として、「オプション > 設定」の「背景格子」タブで「横断線方向」と「横断線の間」の分割数を大きく設定する(例: 横断線方向=20、横断線の間=20)と穴が消える場合があります。値が小さい(例: 横断線の間=2)と穴が残ることがあります。
iRIC v4 で複数の可視化ウィンドウの設定を別々の *.vgsetting ファイルにエクスポートすると、ウィンドウごとの設定が上書きされてしまいます。どうすればよいですか?iRIC対応版: iRIC 4.x可視化エクスポートvgsetting設定ファイル参考
iRIC 4.x では可視化設定の保存方式が変わり、v3 のように 1 つの *.vgsetting にすべて保存されるのではなく、可視化ウィンドウごとの設定が *.vgsetting と同じ場所の subwindows フォルダ以下に別ファイルとして保存されます。このため、同じフォルダに複数の *.vgsetting をエクスポートすると、ウィンドウごとの設定が同じ subwindows フォルダに書き込まれ、後から保存した内容で上書きされます。
対策としては次の方法があります。
- *.vgsetting ファイルは 1 つにつき別のフォルダにエクスポートする(同じフォルダに複数エクスポートしない)。
- 同じ可視化設定を読み込むと「可視化ウィンドウ(2D):3」のように同じ番号のウィンドウが複数開くことがあるため、保存前にウィンドウの番号が重複していないことを確認する。
なお、この方式には利点もあり、subwindows フォルダ以下の *.xml を指定すると特定のウィンドウの設定だけをインポートできます。フォルダ名を *.vgsetting ごとに分ける改善は開発側で検討中とされています。
Excel マクロで横断測量データから riv ファイルを作成しようとすると「型が一致しません」というエラーが出て作成できません。原因は何ですか?iRIC横断測量データrivファイルインポートエラー参考
riv ファイル作成用マクロで「型が一致しません」が出る場合、断面名や入力ファイルの形式が原因であることが多いようです。フォーラムで報告された解決例は次の通りです。
- 断面名の小数点以下 2 位を切り捨てる(断面名の桁数を減らす)。
- 断面名に数字以外の文字を使わない。
- 断面情報の CSV ファイルを UTF-8 ではない文字コード(Shift_JIS など)で保存し直す。
- 断面データを格納したフォルダに、変換対象ではない UTF-8 の CSV ファイルが混在していないか確認し、あれば削除する。
上記を試しても解消しない場合は、フォルダ内に余計な CSV ファイルが残っていないかを重点的に確認してください。最後の対処で解決したという報告があります。
RRI on iRIC で「riv(ii, jj) should be 1 ( 6 363 )( 6 364 )」のようなエラーが出て計算が止まります。どのファイルをどう直せばよいですか?iRICRRI地形データ計算エラー流向参考
このエラーは、セル (i, j) = (6, 363) が河道として設定されているのに、流向で示されるその下流のセル (6, 364) が河道になっていない、という不整合を示しています。原因は流向ファイル(dir)と地点上流メッシュ数ファイル(acc / upg)が整合していないことです。例えば acc 上では (6,363) の次の河道セルが (6,364) なのに、dir の (6,363) の値がそこを向いていない(この例では 128 であるべきところが 1 になっている)といったケースが該当します。
確認手順は次の通りです。
- エラーに表示された (i, j) について dir ファイルの流向値を確認し、acc 上の河道のつながりと一致しているか調べる。
- 隣接セル同士の流向が衝突していないか(互いに向き合っていないか)も確認する。
「日本域表面流向マップ」などのデータをそのまま使う場合は問題なく計算できるはずですが、スケールアップや流向の手修正を行った場合に dir と acc の整合が崩れやすくなります。その場合は、dir を修正したうえで修正後の dir から acc を再作成し、さらに流向方向に地盤高が下がるよう DEM を再調整(demadjust)して、dir・acc・DEM をセットで作り直す方法が推奨されています。
出典:forum/rri-on-iric-の計算エラーについてのご質問/forum/rri-on-iric-の計算エラーについてのご質問(2)/
RRI on iRIC のエラーメッセージに出てくる i, j は、asc ファイル上でどの方向を指しますか?iRICRRI地形データ格子番号参考
RRI on iRIC が読み込む acc や dir などの地理情報(ASCII グリッド)では、左上のセルが i = 1, j = 1 です。i は下方向(行)に、j は右方向(列)に増えます。エラーメッセージの「( 6 363 )」は上から 6 行目・左から 363 列目のセルを意味します。緯度・経度ではなく、行・列の番号として読んでください。
国土地理院の標高タイル(DEM5A)を Web からインポートすると、TIN の再構成の途中で iRIC が落ちます。なぜですか?iRIC地理情報インポートDEM異常終了参考
確定的な原因は特定されていませんが、インポートする範囲が広い(例えば 50 km × 30 km 程度)と点群データの点数が非常に多くなり、処理が重くなって異常終了している可能性があります。
次の点を確認してください。
- まず狭い範囲でインポートして問題なく取り込めるか試す。
- [インポート]→[地理情報(Web から)]→[地形]でインポートする際のズームレベルを確認し、範囲が広い場合はズームレベルを下げて点群の間隔を粗くする。
広域を高解像度のまま取り込むのではなく、必要な解像度に合わせてズームレベルを調整するのがポイントです。
iRIC に管路(圧力流れ)を扱えるソルバーはありますか?開発の予定はありますか?iRICソルバー管路開発予定参考
iRIC で公開されているソルバーは基本的に開水路を対象としており、2023 年 11 月時点で管路の流れを扱えるソルバーは公開されていません。回答によれば、国内で実績のあるモデルの開発者からモデル提供の合意は得られているものの、iRIC への組み込みは資金面などの理由で目途が立っていない状況です。業務での利用を検討している場合は、iRIC-UC 活動(スポンサー募集)への支援が呼びかけられています。最新の状況は iRIC の公式サイトや iRIC-UC のページで確認してください。