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最新版Windows 64bit約 325 MB2026-08-01
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よくある質問

フォーラムに寄せられた質問と回答を整理した FAQ です。参考情報として掲載しており、事務局が確認したものから「確定」に更新します。

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計算結果に含まれる IBC とは何ですか?すべて 0 になっているのは問題ですか?Nays2DFloodIBC可視化出力参考

IBC は Internal Boundary Condition の略で、計算領域内部の水域を 1、非水域を 0 で示すフラグです。可視化ウィンドウで「有効な領域」を選択したときに使われ、水域だけにコンター図を描くといった用途で利用されていました。現在はコンター図の描画に「下限値以下は描画しない」機能があるため、あまり使われない項目になっています。すべて 0 であっても計算結果の妥当性には影響しません。

出典:forum/nays2dfloodのibcについて教えてください/

側方の境界条件を「流入」にした場合、流入を設定していない格子点は「自由流出」と「壁」のどちらとして扱われますか?Nays2DFlood境界条件側方境界流入参考

側方の境界条件を「流入」に設定した辺では、流入を設定していない格子点は「壁」と同じ条件として扱われます。「自由流出」にはなりません。その辺から流出もさせたい場合は、境界条件の設定を見直す必要があります。

出典:forum/側方の計算条件に付いて教えてください/

複数の破堤セルを設定した場合、それぞれに異なる破堤開始時間を設定できますか?Nays2DFlood破堤セル破堤開始時間計算条件参考

現時点ではできません。計算条件の「破堤開始時間(秒)」に設定した値により、すべての破堤セルが同時に破堤する仕様です。破堤セルごとに個別の開始時間を与える機能は今後の開発要望として扱われています。どうしても必要な場合は、ケースを分けて計算するなどの対応を検討してください。

出典:forum/nays2dfloodの破堤開始時間の設定について/

氾濫解析の計算が始まらない、または全く進みません。何を確認すればよいですか?Nays2DFlood計算が進まない流入格子タイムステップ計算条件参考

初めて解析を動かすときによくある原因として、次の 4 点を確認してください。

  1. 流入が設定されていない: オブジェクトブラウザーの「境界条件設定」を右クリックし、「流入の追加」で対象河川の上流端に流量を設定します。流量データは水文水質データベースなどから入手できます。
  2. 格子数が多すぎる: 5 m 格子で数十万セルになると負荷が非常に大きく、動き出すまでに時間がかかります。氾濫解析では 30 m〜50 m 程度の格子で、合計 10 万〜20 万セル程度に抑えるのが一つの目安です。
  3. 計算タイムステップが大きすぎる: 「1」ではなく 0.01〜0.1 秒程度(まずは 0.1)で試してください。動かない場合はタイムステップを小さくするのが一般的ですが、小さくしすぎると計算時間が延びます。
  4. 移流項の差分方法: 計算条件の「その他」で「CIP 法」を使っている場合、「風上差分法」に変えると動くことがあります。精度は CIP 法が高いとされますが、最初は風上差分法の方が失敗が少ない可能性があります。

これらを見直すことで、進まなかった計算が進行するようになった例があります。

出典:forum/計算が進みません。そして始まりません。/

氾濫解析の結果で浸水深が 20 m を超えるなど、実際よりも極端に大きな値になります。原因は何ですか?Nays2DFlood浸水深地形データ境界条件格子氾濫解析参考

再現性の高い結果を得るには、現地に近い地形を格子に表現することと、格子形状に合った上流端・下流端の境界条件を与えることが基本です。極端な浸水深が出る典型的な原因の一つは、地形データが存在しない範囲まで格子を作成していることです。地形データのない領域の格子には非常に高い標高が入ってしまい、結果が大きく歪みます。計算格子よりも広い範囲の地形データをダウンロードしてからマッピングしてください。

また、「標高を Web から」で取得できる国土地理院の地形データには、水面下の河床地形が反映されていない場合があります。河床地形を反映したい場合は、河川管理者に河床の測量データの貸与を依頼する必要があります。境界条件と地形の基本については、ソルバーマニュアルや iRIC 公式の動画コンテンツも参考にしてください。

出典:forum/計算結果のdepthの数値について/forum/計算結果のdepthの数値について(ファイルあり)/

国土地理院の DEM(標高タイル)には河川の堤防が含まれていますか?堤防は障害物セルとして設定すべきですか?Nays2DFlood堤防地形データ障害物セル破堤セル参考

地形データは座標と標高の集まりであり、どこが堤防かという区別は持っていません。堤防高が表現されているかどうかは地形データの解像度に依存します。マッピング後に属性ブラウザで格子の標高を確認したり、断面図を取ったりして、堤防高が解像されているかを確認してください。

堤防を障害物セルにするかは構造形式によります。掘込構造であれば破堤しないので、格子に堤防高が入っていれば障害物セルにする必要はありません。築堤構造で破堤を考慮する場合は「破堤セル」として設定します。堤防を単純に障害物セル(高さ無限)にすると全く氾濫しなくなるため、堤防の構造形式を確認して適切に設定してください。

出典:forum/nays2dfloodの堤防設定、建物占有率についての質問/

破堤セルが破堤した後の地盤高を、堤防高ではなく堤内地の地盤高にしたいのですが可能ですか?Nays2DFlood破堤セル地盤高格子氾濫解析参考

破堤セルは、破堤開始時間まで障害物セル(高さ無限)として扱われ、その後通常セルに切り替わるような仕組みと理解されています。そのため、破堤後の地盤高を計算中に別途指定する機能はなく、破堤させたいセルには最初から破堤後の標高(堤内側の地盤高)を格子の標高として入れておき、そのセルを破堤セルに設定する方法を取ります。地形作成後に格子の標高を破堤セルの位置に合わせて修正する必要がある点に注意してください。

出典:forum/nays2d-floodでの氾濫地盤高の修正について/forum/nays2dfloodの堤防設定、建物占有率についての質問/

計算開始時に「Inflow point is not on boundary grid」や「Inflow point is zero」というエラーが出ます。原因は何ですか?Nays2DFlood流入境界条件エラー計算が始まらない参考

Nays2DFlood の流入境界条件は、格子の境界辺に設定することが前提です。事例集やソルバーマニュアルには、流入は i=1、j=1、j=nj 以外の辺には設定できず、(1,1)〜(1,nj) の辺(i=1)には必ず流入地点を設定する必要があると記載されています。境界の内側に流入点を置いても流入としてはカウントされないため、i=1 の辺に流入地点がないとこれらのエラーが出ます。

境界から実際に水を流入させたくない場合でも、i=1 のどこかに流入地点を設定し、流量 0 m3/s の時系列データを与えておけばエラーを回避できます。計算範囲の内側から水を出したい場合はポンプ機能を利用してください。

出典:forum/流入点new-inflowの設定について/

計算格子の内部の任意のセルから水を流入させることはできますか?Nays2DFlood流入ポンプ境界条件格子内部参考

流入境界条件は格子の境界辺にしか設定できませんが、ポンプ機能を使えば任意のセルから水を出すことができます。ソルバーマニュアルのポンプの項には「入口がある場合」と「出口のみの場合」の処理が記載されており、出口のみのポンプを設定した場合は排水量の時系列データが出口に与えられます。つまり入口を設定せずに、任意のセルに出口のみのポンプを置き、流量(ハイドログラフ)の時系列を与えれば、そこから水が湧き出す形で流入させられます。単純な矩形格子で試したところ、境界の内側から水を流すことができたという報告があります。

なお、ソースコードに見られる q_cell という変数は Nays2DFlood では実装されていないため、これを使って内部流入を与えることはできません。また、通常セルを障害物セルで囲む形にすると流出境界から水が出ていかないため、流入させた分だけ浸水深が増え続ける点に注意してください。

出典:forum/流入点new-inflowの設定について/forum/流入セルを格子内部に設定するために、q_cellが利用/

障害物セルとして設定した範囲まで浸水しているように見えます。障害物セルは水が通らないはずではないのですか?Nays2DFlood障害物セル可視化浸水深コンター参考

障害物セルの範囲は基本的に浸水しません。細かい格子の計算結果を引きで表示すると描画がぼやけて、障害物セルの周囲まで浸水しているように見えることがあるので、まず該当箇所を拡大して確認してください。

また、Depth や Depth(Max) で浸水範囲を確認する場合は、コンターの色設定で「最小値以下を描画」のチェックを外してください。浸水していないセルにも 0.01 m 程度の水深が入る仕様のため、このチェックが入っていると乾いたセルも色付きで表示されます。実際に横断図で障害物セル部分の水深を確認すると 0.01 m 前後になっている例があり、これは実質的に浸水していない状態です。それでも明らかに大きな水深が障害物セルに出る場合は、プロジェクトファイル(計算前の状態)と該当セルの格子番号を添えてフォーラムで相談すると原因を特定しやすくなります。

出典:forum/障害物セルについて/

計算実行時に「点群データを最後に編集した後マッピングが実行されていません」という警告が出て、マッピングを何度実行しても繰り返し表示され計算に進めません。Nays2DFlood対応版: iRIC 4.xマッピング点群データ計算が始まらないバージョン更新参考

この現象は、最新の iRIC 4.x(4.2.0.6981、2026 年 5 月公開)では再現しないことが確認されています。確認手順は、点群をインポート→格子生成とマッピング→点群の一部を編集→計算実行ボタンでマッピング確認の警告→「はい」でマッピング完了→再度実行ボタンで「既存の計算結果は削除されます」の確認→OK で計算開始、という流れです。古いバージョンの iRIC を使用している場合は、最新版に更新してから再度お試しください。更新後も同じ現象が出る場合は、プロジェクトファイルを添えてフォーラムに報告することをお勧めします。

出典:forum/計算が実行できません/